園芸療法
植物を育てるのは癒しになるそうですよ。
そういう治療方法があるんだって。
へえー。
でも、手が汚れるのがイヤな性分の人って、土いじりができないよね。
かえってストレスになると思うよ。
私は園芸嫌いだったなー。
ていうと、私の家周りを知ってる人みんな、ドン引きするけど。
鉢植えだらけ花壇だらけだから。
いやしかし、ほんまに園芸好きなのって、義母だから。
表の庭とかも、義母監督の義父演出だから。
季節の花とか、難しい花の世話とか、超得意だよ。ふたりとも。
造園屋を入れないで自分たちであれだけ管理するのは大変だと思う。
私の実家は、前栽(前庭を昔風にいうとこうなります)とか屋敷林(防風林を兼ねて、家の周りを木で囲うのです。スギが多いです。花粉症の人は住めません)とかが盛んなところですが、そういう世話は専門の業者に頼むんです。広いし、難しいから。
だから嫁にきて、びっくりしたね。
じいちゃんが自分でショベルカー借りてきて、ガンガン掘ったり石積んだりしてたから。
植木も自分で見繕ってきてる。
植え付けするときの楽しそうな目。
ああ好きなんだなーって思いましたよ。植物が。
義母はランとか月下美人(すんごい豪華な花が咲くサボテンです。40年ものだそうです)を育てるのが上手で、花期になると近所の評判になるくらい。
持ってるもの自体はどこででも買えるもの(本人談)だけど、それを管理維持するのが上手いんです。
園芸関係の学校を出てるんだけど、それ以前にそういうのが好きなんだと思う。
よそのお宅でも、まず家周りから見分するんだって。
義母の口癖は「まず草むしり」で、いくら花がいっぱいあっても、草だらけだと大幅に減点になるそうな。
ワイルドガーデンなんてもってのほかだって。トトロの住んでる庭も却下されそう。
確かに、いくら上手に寄せ植え作ってる人でも、草むしりが嫌いって言う人はなあ…
造園の基本も草むしりだってよ。
真夏でも、朝5時に起きてまず草むしり。
好きってことは同時に、暑さ寒さといった「痛み」に耐えることも背負うらしい。
以上のことを鑑みると、園芸は癒しというより、生きがいになってる部分もあるかもね。
生きがいのない老後なんかつまらんものな。
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