2007年08月19日
安土考古博物館に行って来た
今日だけ限定で「あの遺跡は今!5」っていう企画をしてまして…。
それだけではありません。普段見せてもらえない、博物館のシークレットゾーンまで見学可能!行かねばどうする!!
というわけで長男と行ってきました。
すごかった。
ジモティーじゃない私、滋賀県でこんなにたくさんの遺跡が見つかっていたことに単純に驚き、出土品の保存のよさに驚き、出土品の扱いがこんなに大変だということに驚いた。
現在コンテナ7000箱以上の資料が閲覧可能だそうだ(もちろん、閲覧するには許可がいります)。
まず出土品を丁寧に洗浄して、いつどこで発掘されたか記号(マーキング)し、特殊な文様などは紙に写し取り(拓本)、専門の道具を使って精密にトレースして、いつ閲覧希望が出てもすっと見せられるようにする…のが学芸員さんのお仕事。すんごい、細かいっ!!
その仕事をしてらっしゃる机の前を通って、説明をしてもらったり、実際に使ってる道具をさわらせてもらったりした。
こここ、これは根を詰めすぎて、目が痛い仕事だな…。
拓本やマーキングを実際にさせてもらったりもした。
拓本は、土器のカケラ数点から好きなものを選んで、薄い紙を上からそっと載せて霧吹きでしゅっしゅっとする。
紙がしめったところで、墨をつけた「たんぽ」でそっと文様を紙に写し取る。
紙を破らないようにそっとはがすと…おお、これが弥生人の描いた文様か!となるわけです。
この「そっとする」がいつも基本で、貨幣をトレースするのも「そっと」、細い細い面相筆で出土品にマーキングするのも「そっと」。
がさつな私には、とても過酷な体験ではあった。
学芸員のかたがたはどのかたも気さくで、各遺跡の出土品について実に丁寧に説明してくださった。
今回は古くは縄文・弥生、新しくは鎌倉時代までの遺跡の発掘後の調査報告がされていたのですが…
出土品が茶碗の細かい破片一個だけなのに時代や形や出身地を特定できちゃうことに驚いた。
打製石器に「石斧」ってありますよね。
あれ、近畿地方と九州地方では形が違うんですって!知らなかった!!(え、知ってた?ごめん私アホなもんで)
土器にも「須恵器」「土師器」「瓦器」とか、もっと読めないような名前がいっぱいあるんだねえ…
私、「たかつき(高杯)」は知ってたけど「よこべい(横瓶)」は知らなかった。楕円形で注ぎ口が上についた土器なんですが。これは使用法をぜひ知りたいものだ。
最近地震が多いですが、考古学でも「地震考古学」なる分野があるそうで、地層から地震を知ることができるとか。
粘土質の層と砂質の層が交互になってる地面の場合、地震があると「噴砂」といって、粘土質の層を突き破る勢いで砂質の層が溶岩のごとく地表に噴出することがあるんだそうです。
そのあとを分析すると、いつごろどの程度の地震があったかわかるんだって。ミラクルだ。
ほんとに貴重なものをいっぱい見せてもらって、得したなあ。
最近出土した「有舌尖頭器」のレプリカも買ってきた!新しいだろう。いいだろう。うらやましい人、2月にまた調査報告があるそうなので、必ず行きましょう。
それだけではありません。普段見せてもらえない、博物館のシークレットゾーンまで見学可能!行かねばどうする!!
というわけで長男と行ってきました。
すごかった。
ジモティーじゃない私、滋賀県でこんなにたくさんの遺跡が見つかっていたことに単純に驚き、出土品の保存のよさに驚き、出土品の扱いがこんなに大変だということに驚いた。
現在コンテナ7000箱以上の資料が閲覧可能だそうだ(もちろん、閲覧するには許可がいります)。
まず出土品を丁寧に洗浄して、いつどこで発掘されたか記号(マーキング)し、特殊な文様などは紙に写し取り(拓本)、専門の道具を使って精密にトレースして、いつ閲覧希望が出てもすっと見せられるようにする…のが学芸員さんのお仕事。すんごい、細かいっ!!
その仕事をしてらっしゃる机の前を通って、説明をしてもらったり、実際に使ってる道具をさわらせてもらったりした。
こここ、これは根を詰めすぎて、目が痛い仕事だな…。
拓本やマーキングを実際にさせてもらったりもした。
拓本は、土器のカケラ数点から好きなものを選んで、薄い紙を上からそっと載せて霧吹きでしゅっしゅっとする。
紙がしめったところで、墨をつけた「たんぽ」でそっと文様を紙に写し取る。
紙を破らないようにそっとはがすと…おお、これが弥生人の描いた文様か!となるわけです。
この「そっとする」がいつも基本で、貨幣をトレースするのも「そっと」、細い細い面相筆で出土品にマーキングするのも「そっと」。
がさつな私には、とても過酷な体験ではあった。
学芸員のかたがたはどのかたも気さくで、各遺跡の出土品について実に丁寧に説明してくださった。
今回は古くは縄文・弥生、新しくは鎌倉時代までの遺跡の発掘後の調査報告がされていたのですが…
出土品が茶碗の細かい破片一個だけなのに時代や形や出身地を特定できちゃうことに驚いた。
打製石器に「石斧」ってありますよね。
あれ、近畿地方と九州地方では形が違うんですって!知らなかった!!(え、知ってた?ごめん私アホなもんで)
土器にも「須恵器」「土師器」「瓦器」とか、もっと読めないような名前がいっぱいあるんだねえ…
私、「たかつき(高杯)」は知ってたけど「よこべい(横瓶)」は知らなかった。楕円形で注ぎ口が上についた土器なんですが。これは使用法をぜひ知りたいものだ。
最近地震が多いですが、考古学でも「地震考古学」なる分野があるそうで、地層から地震を知ることができるとか。
粘土質の層と砂質の層が交互になってる地面の場合、地震があると「噴砂」といって、粘土質の層を突き破る勢いで砂質の層が溶岩のごとく地表に噴出することがあるんだそうです。
そのあとを分析すると、いつごろどの程度の地震があったかわかるんだって。ミラクルだ。
ほんとに貴重なものをいっぱい見せてもらって、得したなあ。
最近出土した「有舌尖頭器」のレプリカも買ってきた!新しいだろう。いいだろう。うらやましい人、2月にまた調査報告があるそうなので、必ず行きましょう。